栃の実は何しろ苦いので、アク抜きをしなければとても
お茶なんかにできません。
そこでとても大事なアク抜きなんですが、これが手がかかるんですよ。
まず、乾燥して保存した栃の実を、皮が剥きやすくなるように
水に浸します。
そのあと皮をむくのですが、これが大変な作業なんです。
最初は大まかに機械で皮をむき、そのあと残っている皮を
一個一個手作業できれいにむくんだそうです。
手作業って聞くだけで御苦労さま!!
って思いますよね。
皮をむいた栃の実を水にさらし苦み成分のサポニンを
ある程度取ります。
その後沸騰したお湯で一時間煮ます。
次は一番大事な作業なんですが、
栃の実と同量の木灰を水で練って、どろっとなったら
栃の実と混ぜて2日~7日間漬け込みます。
どろっと感や、漬け込む日数などは長年の経験を持った熟練の職人さんの
カンが頼りなんだそうです。
最後に水で洗ってきれいにすると栃の実は中まで黄色くなります。
その栃の実を噛んでみて、苦みがあとを引かなくなったらアク抜きが完了!!
なんです。
この大変なアク抜き作業が栃の実茶を作り出しているんですね。