栃の実は栃の木の種子で、大昔から食用として用いられてきました。
その証拠に縄文時代の遺跡からも見つかっているんです。
栃の木は、トチノキ科トチノキ属の落葉広葉樹で、木は大きくなります。
葉は大きな楕円形の葉が掌のようにくっついています。
仲間のヨーロッパ産のセイヨウトチノキはマロニエという名で
良く知られています。
マロニエも栃の木も街路樹に使われていたりします。
栃の実はデンプンやタンパク質がたくさん含まれていますが、
渋みがあるので渋抜きをして食用にしていました。
渋抜きには高度な技術と手間が必要なんだそうです。
昔は米があまり取れない山村ではヒエやドングリなどと
一緒に主食として食べられていました。
何しろ日本各地の山に栃の木はありましたから・・・
また、昔から栃の実は「不老長寿の実」とも言われていました。
かの有名な武将、武田信玄が病を治した、という文献も今に残っているそうです。